2026.08.01
人に、自分に、やさしく
DMJえがお生活の鴻巣です。
子供の頃の夏休み、お盆になると田舎の祖父母の家へ行くのが楽しみでした。
畳の部屋に扇風機の風、遠くから聞こえる蝉の声、縁側で食べた冷たいスイカ、祖母が井戸水で冷やしてくれたトマトの味まで、今でもふと思い出します。
ある年の夏、私はいとこたちと裏山へ虫取りに出かけました。
珍しいトンボを追いかけているうちに、気づけば知らない道へ。
夕方になり、蝉の声が少しずつ静かになると、急に心細くなってきました。
「おばあちゃーん」と呼んでも返事はなく、胸がぎゅっとなったのを覚えています。
すると遠くから、私の名前を呼ぶ声が聞こえてきました。祖母や近所のひとたちが、手ぬぐいを首に巻き、汗だくになりながら探しに来てくれていたのです。
見つけてもらった瞬間、祖母は叱るより先に、私をぎゅっと抱きしめて「よかった、よかった」と何度も言いました。
帰り道、祖母は私の手をしっかり握り「山はきれいだけど、奥まで行ったらいけんよ」と、やさしく教えてくれました。
あのとき祖母たちは、慣れた山道とはいえ、息を切らしながら何度も名前を呼び、暗くなりかけた山道を必死に探してくれました。
今思えば、普段から畑仕事や買い物など、自然と体を動かしていたからこそ、あれだけ動けたのかもしれません。
夏は汗をかくので「自然とやせそう」と思いがちですが、本来、汗は体の熱を逃がすためのもの。
この仕組みにより、暑さや運動時でも体温をほぼ一定に保てます。
昔の暮らしには、特別な運動ではなくても、足腰を使う場面がたくさんありました。
今は昔のようにはいかなくても、食事に気をつけたり、少し歩いたり、毎日のほんの小さな積み重ねが大切。
あの日、汗だくで探してくれたおばあちゃんの優しさを思い出しながら、自分の体にもやさしく過ごしていきたいです。本格的な夏までもう少しですがいかがお過ごしでしょうか。

